【R4年版】複初(同日、複数科受診時の初診料)の算定とレセプト記入

初診料

複初とは?

複初(同日、複数科受診時の初診料)は、ひとつの医療機関において、同日に複数の科を受診した場合に算定できる項目です。

例えば、内科を受診したあとにそのまま外科に行く場合などです。

1つ目の科については初診、再診を問いません。

2つ目の科が初めての科であれば複初が算定できます。

点数算定上では別々に算定します。

・初診料 288点 + 複初 144点

また、表からも分かるとおり、複初には6歳未満や時間外等の加算はできません。

算定のポイント

医療機関を出ない場合のみ算定できる

複初が算定できるのは、医療機関を出ずに他の科を受診した場合のみになります。

医療機関を出て再び他の科を受診した場合は、再診となります。

2つ目の科のみ算定できる

複初が算定できるのは、2つ目の科のみです。3つ目の科以降は算定できません。

カルテ例とレセプト記入

カルテから考えてみましょう。

R3.5.22に、内科と皮膚科を受診しています。

皮膚科には日付や時間などが記載されていないので続けて受診したことが分かります。

また、「胃潰瘍」と「帯状疱疹」の開始日もこの日ですので、どちらの科も初診になります。

・内科 ・・・ 初診料 288点

・皮膚科 ・・・ 複初 144点

摘要欄には複初の略号を記入し、その後に2つ目の科の名前を記入します。

初診料の288点は記入する必要はありません。

点数欄は、初診料と複初の回数と合計点数を記入します。

まとめ

複初は、同日に複数の科を受診したとき、2つ目の科が初診の場合算定できる項目です。

また、1つ目の科においては、初診、再診を問いません。

同日再診と間違えやすいこともあるので、2つ目の科に日付がついているかなど、カルテの書かれ方に注意しましょう。

また、2つ目の科が再診のときは、同日、複数科受診時の再診料(複再)や、同日、複数科受診時の外来診療料(複外診)があります。

こちらも併せておさえておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました