【R4年版】複再(同日、複数科受診時の再診料)の算定とレセプト記入

再診料

複再(同日、複数科受診時の再診料)とは?

複再とは、同じ医療機関において、同日に複数の科を再診で受診したときに算定できる項目です。

例えば、内科を受診したあとにそのまま外科に行く場合などです。

1つ目の科が再診で、2つ目の科も再診の場合に複再が算定できます。

点数算定上では別々に算定します。

・再診料 73点 + 複再 37点

また、表からも分かるとおり、複再には6歳未満や時間外等の加算はできません。

算定のポイント

200床未満の病院、診療所のみ算定できる

算定できるのは、200床未満の病院、診療所です。

200床以上は、複外診となります。

医療機関を出ない場合のみ算定できる

医療機関を出ずに2つ目の科を再診で受診したときのみ算定できます。

いったん医療機関を出てしまった場合は、再診扱いとなります。

2つ目の科でのみ算定できる

複再が算定できるのは、2つ目の科までです。3つ目の科を受診しても複再は算定できません。

カルテ例

例でみてみましょう。200床未満の病院とします。

胃・十二指腸潰瘍で内科を受診していますが、開始の欄から治療継続中とわかるため、R3年2月25日は再診です。

内科(再診) → 73点

そのままアトピー性皮膚炎で皮膚科も受診していますが、これも開始日から治療継続中とわかるので、再診です。このときの皮膚科は2つ目の科となるため、複再を算定します。 

皮膚科(複再)→ 37点

レセプト記入

摘要欄には、略号の後に2つ目の科の名前を記入します。

点数欄の回数は再診料と複再の2回になります。左は空欄とし合計点数を記入します。

まとめ

複再は、同じ日に、同じ医療機関で、2つ目の科を再診した場合に算定できる項目です。

200床未満の病院、診療所のみ算定でき、医療機関を出ないことが条件です。

また、複再には加算がありません。

カルテでは2つ目の科に日付が書かれてない場合は医療機関を出てないと判断できますので見落とさないように注意しましょう

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