消炎鎮痛等処置とは、神経痛やリウマチ、関節痛などの疾患に対して、マッサージや患部を温めたりして痛みを和らげる処置です。
その方法により3つに区分されています。
1.手技による療法・・・マッサージ、あんま、指圧
2.器具等による療法・・・電気療法、赤外線治療、熱気浴、ホットパック、超音波療法、マイクロレーダーなど
3.湿布処置・・・湿布薬の貼付(消炎鎮痛を目的とする外用薬を用いた処置)
算定のルール
1日につき
消炎鎮痛等処置は、1~3のどの方法も、回数や部位にかかわらず1日につきの算定です。
同日に2種類以上行った場合は主たるもので算定
1日のうちに、2種類以上の方法で行った場合は、主たるもの(点数の高い方)を算定します。
例)
AM マッサージ(35点)
PM ホットパック(35点)
どちらも点数が同じなので、どちらを算定しても良いことになります。
消炎鎮痛等処置3は診療所のみで半肢の大部以上
3の湿布処置は、診療所でしか算定することはできません。
また、処置をする範囲が、半肢の大部以上なければいけません。
半肢の大部とは、前腕や上腕などの広さのことをいいます。
カルテ例
カルテの例をみてみましょう。
2日は、右前腕に湿布処置を行っています。
診療所で、前腕の範囲は半肢のため、消炎鎮痛等処置3が算定できます。
消炎鎮痛等処置3 35点
9日は、腰痛に対してホットパックを行っています。
消炎鎮痛等処置2 35点
レセプト記入
消炎鎮痛等処置3は、処置を行った部位を記入します。
点数欄は、1カ月分の回数と合計点数を記入します。