【R4年版】アンプル入りは要注意!ネブライザの算定方法とレセプト記入

処置

ネブライザ(吸入器)とは、吸入薬を霧状にして、直接気管支に届けるための機器です。

経口薬に比べて、少ない量で効果があり、乳幼児でも確実に吸入できます。

ネブライザには、圧縮した空気で薬液を霧状にするものや、超音波振動を利用して薬液を噴霧するものなどがあります。

算定の方法とレセプト記入のしかたをみていきましょう。

算定のルール

1回につき

「ネブライザ」、「超音波ネブライザ」は、1回につきの算定です。

また、ネブライザは薬剤(内用・注射・外用)を使用しますので、薬剤料もあわせて算定します。

ネブライザの所定点数 + 薬剤料

管(アンプル)入り薬剤でも比例計算する

通常、管(アンプル)入り薬剤を使用した場合、1管使用しなくても残りは廃棄するため、薬剤料は1管分で計算します。

しかし、ネブライザに使用する薬剤については例外的に、管(アンプル)入りでも比例計算します。

例)パニマイシン注射液50mg 0.5A 使用した場合

 パニマイシン注射液50mg 1A 463円 × 0.5A = 231.5 ÷ 10 = 23.15(五捨五超入) → 23点

カルテ例

カルテの例でみてみましょう。

10日に「ネブライザ」を行っています。

1回につきですので、ネブライザ → 12点

薬剤料は、

ベネトリン吸入液0.5% 1ml 23.6円 × 3ml = 70.8円

パニマイシン注射液50mg 1A 463円 × 0.3A = 138.9円

70.8円 + 138.9円 = 209.7 ÷ 10 = 20.97(五捨五超入) → 21点

このように、ネブライザに使用するアンプル入りの薬剤については、1アンプル分ではなく、

カルテに記載されているそのままの量で計算します(比例計算)。

レセプト記入

処置料と薬剤料は別に記入します。

パニマイシンは、実際に使用した量を記入します。

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