講師が選ぶ医療事務の資格4選!効率の良い学習方法とは?

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医療事務の資格に興味はあるけど、結局なんの資格をとったらいいの。と迷っている方も多いのではないでしょうか?

医療事務の資格といっても様々なものがあり、レベルも低いものもあれば高いものもあります。

毎月受験できるものもあれば、年に2回など回数が決められているものもあります。

これから医療事務の資格をとりたいと考えている方にとっては、どのような現場(職場)を想像しているかということが大事になってきます。

たとえば、診療所やクリニックなどの事務をイメージしているのであれば、比較的レベルの低いものから始めても良いと思いますし、学習の期間も短くてすみます。

また、大きな病院で働くことをイメージしているのであれば、レベルの高いものに挑戦したり、複数の資格を目指す、という選択肢もあるでしょう。

どちらがおすすめとは言えませんが、自分のイメージしている現場(職場)がどのようなものなのかは、最初の段階でイメージしておくことが大事です。

医療事務の資格は比較的難しいと言われていますので、自分のイメージとかけ離れていると、途中で挫折する方も珍しくありません。

ですので、今から医療事務の資格をとりたい、医療の現場で働いてみたいと考えている方に向けて、これなら初めてでも分かりやすい、現場でも活かせる、というような資格を厳選して紹介したいと思います。

また効率の良い学習方法などについても解説していきます。

資格取得に向けて頑張っていきましょう!

医療事務とは

まず医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関において、主に事務処理などを行う職種です。

事務職といっても、患者さんの受付や医療費などの計算・診療報酬の請求を行いますので、医療機関を支える大事な役割となります。

未経験からでもチャレンジでき、安定して長く働けることで女性を中心に幅広い年齢層に支持されている職種です。

医療事務といってもその幅は広く、医科や歯科、介護や調剤といった医療機関や介護施設などでも事務の仕事はあります。

ここでは主に医科の医療事務(病院やクリニックなど)について解説していきますが、もちろん、医科以外の資格を複数取得することができれば、活躍の幅も広がることでしょう。

医療事務の仕事

医療事務の仕事の流れについてもみておきましょう。

受付業務

来院した患者さんの病状などの簡単な確認を問診票で行い、初めて来院した患者さんに対しては診察券を発行します。

また、保険証を預かり氏名や住所などの情報を基にカルテを作成することもあります。

受付は、患者さんが最初に訪れる場所です。

来院する患者さんは何かしらの体調の不安をかかえて来られますので、「医療機関の顔」として、親切丁寧な接客と、笑顔で気持ちの良い対応が求められます。

会計業務

患者さんの受けた診療費の計算を行います。

具体的には、カルテから診療内容を計算し、患者さんの加入している医療保険を基に、一部負担金を徴収します。

ただ現在では、必要な情報を入力すればコンピュータが自動で計算してくれますので、昔のように複雑な計算をして時間が掛かることも少なくなりました。

領収書や明細書を渡し、「お大事になさってください」などと患者さんを思いやる言葉をかけることも大事です。

レセプト業務

レセプトとは、「診療報酬明細書」のことです。

会計業務では患者さんから一部負担金(3割)を徴収しましたが、この他に、患者さんの加入している保険者に対しても医療費を請求(7割)しなければなりません。

このときに使用するのがレセプトです。

レセプトは、月末から翌月10日までかけて、その月に来られた患者さん一人一人に対して作成します。

大きな医療機関では膨大な数になりますし、売り上げの大部分を占めることになりますから、大変重要な業務となります。

現在ではレセプトコンピュータで自動化されていますので手書きで請求することは殆どありませんが、保険者に請求する際には必ず点検が必要となってきますので、レセプトを作成・点検する知識がここで必要になってきます。

まさに医療事務の専門性が発揮される業務といえるでしょう。

医療事務は資格なしでもOK

医療事務の仕事に就くためには、必ず資格が要るということはありません。

実際に医療事務の仕事を未経験から始めた方もおられますし、資格よりも経験という方もいます。

ただ、先ほどの仕事内容からわかるとおり、業務の中には専門的な知識が必要となってくることもあるため、資格をもっているとそれだけの知識を持っていることの証明になりますし、任される業務の範囲も広がります。

医療事務は国家資格ではありませんが、民間の資格であるがために様々な種類が存在します。

ですので自分にあった資格をみつけることができます。

また、複数の資格を取得することができればキャリアアップにも繋がりますし、仕事に対するやりがいやプロフェッショナルな意識も生まれてきます。

また、給与についても資格手当を充実しているところが多いですので収入アップも期待できます。

このように資格をもつということはメリットしかありません。

医療事務も人の命を預かる仕事です。

医事のプロフェッショナルとして活躍するために、自分にあった資格を探してみてはどうでしょう。

医療事務オススメの資格4選!

難易度の低いものから4つほどご紹介します。

医療事務検定試験

医療事務全般の基本的な知識と技術を証明できる資格で難易度も低く、初心者にもオススメの資格です。学習の範囲は割とそこまで広くはないため、取得後は更なるスキルアップを目指して他の資格を目指してもいいでしょう。

主催日本医療事務協会
合格率90%前後
受験資格なし(受験要項・検定試験申請書にて確認)
試験日・会場受験要項にて確認
受験料7,700円(税込み)
試験内容学科・実技(2時間)

 

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

45年の実績がある団体が主催しており、診療報酬請求事務業務や窓口業務などの医療事務者にとって必要な技術が備わっていることを証明する資格です。難易度的にも難しくなく、受験者数が多く大変人気のある資格です。

主催日本医療教育財団
合格率70%前後
受験資格なし
試験日医科 年12回(毎月)
歯科 年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)
試験会場在宅試験
受験料7,700円(税込み)
試験内容学科(60分) 実技I(50分) 実技II(70分)

 

医療事務管理士

昭和49年から開始されている歴史ある試験です。医療事務全般の知識・診療報酬請求事務の技術を持っていることを証明することができ、医療関係で幅広く認知されている資格です。難易度的には少し難しくなりますが、学科、実技ともに実践的な内容となっていますので、現場でも十分役にたつ資格でしょう。また、毎月開催しており、在宅受験やインターネットでも受験可能なところがオススメです。

主催技能認定振興協会(JSMA)
合格率60%前後
受験資格なし
試験日毎月第4土曜日
試験会場会場試験、在宅試験、インターネット(IBT)
受験料7,500円(税込み)
試験内容学科(60分) 実技(120分)

診療報酬請求事務能力認定試験

医療事務関連の資格の中でも特に評価が高いとされている資格です。実際に医療機関で働いている職員さんの中にも取得を目指して勉強されている方もいます。難易度は高めとなっていますが、先ほどの医療事務管理士を勉強された方であればさほど合格も難しくはありません。学科の問題数が多く、少し難しく感じられますが、過去問の問題集(5回分)も発売されていますので、そちらで対策ができます。

主催日本医療保険事務協会
合格率30%前後
受験資格なし
試験日年2回(7月と12月)、日曜日または祝日
試験会場札幌市、仙台市、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟市、金沢市、静岡市、愛知県、
大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡県、熊本市、那覇市
受験料9,000円(税込み)
試験内容学科・実技(180分)

医療事務の試験内容

どの試験も、学科試験実技試験があり、テキストや参考書を持ち込んでも大丈夫です。

■学科試験

医療事務に関する実務的な基礎知識のほかに医学一般の知識、医療保険制度や公費負担医療制度の概要、診療報酬の算定などについて問われます。

■実技試験

実技試験といっても筆記試験になります。診療報酬の請求にかかる問題が出されますが、主には、レセプト作成(外来・入院)とレセプトの点検に分かれます。

医療事務の学習方法

資格取得までの学習時間

医療事務の資格を取得するのにかかる時間は、資格にもよりますが大体300~600時間といわれています。

私の講座でも、1日に6時間、40日~50日の期間で行っていますから、300時間はかかります。

医療事務の資格を目指すということは、やはりそれだけの時間が必要になります。

1日のうち、2~3時間程度は学習にあてれる時間を確保できるようにしましょう。

学習に使用する教材

また、学習するためにもテキストなどの教材が必要になります。

これは試験でも使用できますので、資格に沿った教材を購入するのが一番いいです。

教材は1冊だけあればいいというものでなく、「テキスト」、「点数表」、「過去問題集」など複数必要になってきます。

これらを自分で選んで買いそろえるというのは、これから始めようとする方にとっては少し難しいかもしれません。

また、市販ではなかなか資格に絞ったテキストがなく、過去問などの教材もあまり出ていません。

そのため、範囲を広く学習しないといけませんし、過去問などを使用してレセプト作成していく経験もつきにくいです。

こういった手間を考えると、スクールや通信講座の方が楽です。

資格に併せたテキストや教材が入手できますので、失敗なく、寄り道のない学習ができます。

独学での学習方法

独学のメリットは、自分のペースで学習できることや、費用をおさえられるところです。

ただ、1日のうち最低でも2~3時間を学習時間にあてたとしても、資格取得には1年以上はかかると思ってください。

実際に私も独学で勉強していましたが、平日は1日2~3時間ほど、土日は5時間くらいは図書館で勉強していましたが、1年半くらい掛かっています。

最初は何がなんだか分からず何度か諦めようと思うこともありましたが、1年くらいするとだんだんやり方が分かるようになり、そこからようやく解けるようになりました。

当時は教えてくれる方がいなかったので仕方ありませんでしたが、学習のコツをつかむまでは相当時間が掛かりました。

また、テキストや問題集などは自分で調達する必要があります。

しかし、ネットや書店で調べても良い参考書は殆どありません

ここが独学で学ぶ場合の一番の難点です。

せっかくテキストを購入しても自分の試験に合わなかったり、内容が広すぎて的が絞れないので効率が悪くなります。

その結果、何冊も買ってしまうことにもなりましたし、買ったものの殆ど使ってないものもあります。

医療事務のテキストは大体がスクールや通信講座に入会しないと手に入りません。

すでに医療事務の資格をとった方のほとんどはそういう経路で入手していると思います。

そういった教材を入手するためには、メルカリやヤフオクなどの中古品を探す方法も一つの手です。

ただ、学習する際に書き込みをする方がほとんどですので、あまり出品されることも少ないかもしれません。

このことから、独学で学習していくのには相当な時間と体力が必要になってきます

このサイトでは、独学からでも学んでみたい、そういった方に向けた資料も作成していますので、もし、挑戦してみようという方がおられましたら是非参考にしてみてください。

通学(スクール)での学習方法

通学(スクール)は、実際に講義をうけながら学習をすすめていける方法です。

最短で3か月程度で習得できますので、短期間で資格の取得が目指せます。

医療事務を学習していくと分かるのですが、つまづくことが多々あります。

自分で解決するのも大事ですが、そこに時間を費やしてしまうとかなりのロスにもなりますし、途中で挫折してしまう方も珍しくありません。

対面式の講座であれば、分からないところは質問できますし、サポートもしっかりしてますので、ストレスなく学習をすすめていけるのがメリットです。

また、テキストなども一式揃えてあるところも魅力的です。

テキストや点数表はもちろんのこと、練習問題集や課題なども充実してるところが殆どですので、自分で探す手間が省けますし、資格に沿った学習をすすめることができます。

デメリットとしては、講座のスケジュールが決まっていますので、ある程度の時間を確保しないといけないことと、費用が高いことです。

いろいろな企業が通学での講座を行っていますが、大体5~8万円くらいはします。

このくらいの値段であれば、医療現場でも即戦力となれる講座となっています。

そんなに安くない値段ですが、キャンペーンなどを開催していることもありますので、その時期を狙って受講するとお得です。

通学で学ぶには、時間が確保できること、多少の出費を覚悟すること、この2点になりますが、一番効率のいい学習方法といえるでしょう。

通信講座での学習方法

通信講座は、自宅に用意されたテキストが届き、在宅で勉強する方法です。

メリットとしては、通学で学ぶよりも費用が抑えられる、テキストを揃える必要がない、自分のペースで学習ができる、ということでしょう。

通信でかかる費用は大体、4~6万円くらいが相場となっており、必要なテキストや問題集、DVDなども用意されています。

独学ではどういったテキストを買って、どこの部分が重要なのか、また頻発して出る項目は何なのか、ということまでを把握することは難しいです。

その点、通学や通信といったテキストは資格に寄り添った内容で作成されていますので、的が絞ってあるので分かりやすく、かなり効率的に学習をすすめることができます。

デメリットとしては、独学の延長線上のような形ですので、自身のモチベーション・スケジュール管理はしっかりとしておかなければなりません。

また、質問はできないことが殆どですので、つまづいた場合は自分で解決するかインターネットで検索して答えを探す方法しかありません。

このサイトでは、独学や通信からでも始めてみたいという方に対して役に立つようなコンテンツを作成していますので、チャレンジしてつまづいた時などに参考にしてもらえればと思います。

まとめ

医療事務の仕事は、近年の高齢社会に併せ、需要も増えてきています。

正社員からパート、アルバイトなどといった幅広い形態で働くことも可能で、大変人気のある職種です。

医療事務の仕事につくには必ず資格が必要ということはありませんが、医療の現場の一員として携わるのであれば資格の取得は、自身のスキルアップ、キャリアアップにつながる良い材料となることでしょう。

まずは自身にあった資格の取得を目指してみてはどうでしょうか。

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